• 第1弾商品「松の雫」
  • 敦賀気比酒造を立ち上げた(左から)河瀬さん、多田社長、鎺さん=4日、敦賀市神楽町1丁目の「かぐ~る」
第1弾商品「松の雫」

 福井県敦賀市の地酒を復活させようと、同市出身の男性ら3人が新会社「敦賀気比酒造」を設立した。市内産の米や敦賀を象徴する松の葉を使用し、県外の醸造所で造った第1弾商品「松の雫」を7月16日から販売する。社長の多田さんは街なかに地酒が楽しめる醸造所を作ることを視野に入れ、「酒を通じて、敦賀の観光誘客にもつなげていければ」と力を込める。

 敦賀の地酒は、江戸時代創業で唯一の酒蔵だった敦賀酒造が、2005年に廃業してから失われていた。北陸新幹線で敦賀を訪れる観光客が増える中、市民から酒蔵の復活を望む声が高まっていたという。

 日本酒業界で長年働く河瀬さんが敦賀高の同級生だった多田さんに相談し、経営コンサルタントとともに昨年10月、敦賀気比酒造を設立した。

 松の雫は敦賀市沓見で作ったコシヒカリを使用し、甘口ですっきりとした味わいが特徴。発酵中のもろみに松の葉を加え、さわやかな香りを引き出している。酒造りは福岡県内の醸造所に委託した。敦賀気比酒造は来年度を目標に地酒を楽しめるカウンターバー付きの醸造所を市内にオープンさせたいという。

 4日は神楽町1丁目の多目的広場「かぐ~る」で発売記念イベントが開かれた。出席者からは「舌触りが滑らかで飲みやすい」などと好評だった。多田さんは「醸造所を目当てに敦賀に人を呼び込めたら。世界に敦賀の地酒を発信したい」と意欲を見せた。松の雫はアルコール分10度で、500ミリリットルで3300円(税込み)。16日から同社ホームページ(http://tsurugakehi-sake.com/)で販売する。

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