福井県嶺南エリアのさくらスポットめぐり
敦賀・若狭エリア魅力発信ライターの山田です。東京から移住して、はじめての春を迎えました。2025年10月より観光ライターの活動を開始しましたが、秋冬の取材道中で桜の木を見かけ、開花後の姿を想像して春を楽しみにしていました。
移住前の東京と比較すると、やはり北陸の寒さは少々きびしい。こんなにも春が待ち遠しかったは、人生初の経験。しかし、これはマイナス思考ではなく、四季に対する感覚が強まった証。季節の移り変わりは、日本観光における優れた要素のひとつなのです。
地方に移住して日常的に四季に触れる機会が増えましたが、今思えば都市部では自分から求めることが必要でした。生活に変化を取り入れ、感覚を豊かにする。そういう発想があれば、時の経過というものをもっと違うかたちで楽しめたと思います。幸いにも、現在は地域の観光ライターとして、四季の最前線にいる立場となりました。敦賀・若狭の素晴らしき桜風景に触れてきましたので、日記形式で皆さまに共有させていただきます。
【3月31日(火)】
ライターとしてはじめての桜取材。カメラ技術もまだまだ未熟。見栄えのする写真を撮るためには、桜の開花状況と天候が重要な要素だ。すでに桜は開花したものの、この日の空は曇天。敦賀・若狭エリアの天気は変わりやすいため、つかの間の晴れ間を期待して取材に出向く。
小浜市・小浜公園の花の状態は、いまひとつ。続いて、同市内にある鵜の瀬へと移動。鵜の瀬は、3月にお水送りの神事が行われる場所で、ここの水は名水百選に入っている。かろうじて開花していたが、今にも雨が降り出しそうな空の下では撮影が難しい。
次に、本堂・三重塔が国宝指定されている明通寺に移動。駐車場に車を停めた途端、激しい雨に見舞われ取材を断念。
【4月1日(水)】
午前中は仕事の打合せ。しかも天気は雨。天気予報では翌日が曇りのち晴れとの予報で、あちこち様子見だけにとどめ、明日の取材に期待する。
【4月2日(木)】
予報どおり雨は止んだ。朝に小浜市・小浜公園で再撮影。その足で、小浜市内のしだれ桜で有名な妙祐寺を取材した。
続いて、南川沿いの桜並木を求めて国道162号線を進む。道の駅・名田庄で車を停め、自然薯そばで有名な「そば処よってっ亭」にておろしそばの昼食。
午後は小浜市に戻り、福井県立大学・小浜キャンパスの桜を見学した。日が陰ってしまい、写真としてよい構図を捉えられず撮影断念。
明日は朝から快晴らしい。そして、週末は雨予報。明日の取材が最大のチャンスかもしれない。
【4月3日(金)】
朝から車で高浜町に移動。五色山公園で道に迷いながらも、豪快な桜林に無事到達。その後は、漁港近くのマーケット・UMIKARAに立ち寄り、うみから食堂にてカキフライ定食の昼食。カキフライは今冬食べる機会がなく、駆け込みセーフで感慨深い。
ひと息ついて、近隣の城山公園に向かう。城山公園は、明鏡洞の景観が素晴らしい観光スポット。地元民の憩いの場でもあり、花見客でにぎわっていた。
つづいて同じ高浜町の安土山公園へと向かったが、カーナビがトンデモない道を案内。細く曲がりくねった山道を上がったが、これ以上ない緊張と恐怖を味わうこととなった。実は他にきちんと舗装されているルートがあり、帰りはそちらで問題なく通行。カーナビ恐ろし、うらめしや。
午後は、おおい町の取材へ。国道27号線を東へ進み、うみんぴあ大飯から県道1号線に入る。佐分利川沿いは随所に桜並木があって、見応えあり。しかしながら、駐車して撮影できるポイントは限られていて、どちらかといえばドライブ風景を楽しむところといえる。
しばらく進み、きのこのテーマパーク・きのこの森に到着。以前訪れたことがあったが、その時に桜があるのを確認していた。予想したとおり、素晴らしい光景。家族で楽しめる場所だ。
【4月4日(土)】
朝から雨。しかも強風。敦賀の花換まつりも午後から中止に。JR小浜線も午後は運行取りやめ。取材に出られず、自宅待機となる。風で桜の花が散ってしまわないか、心配でならない。
【4月5日(日)】
この日も午前中は雨。雲が多く、午後3時を過ぎたころから、ようやく晴れ間が覗く。移動時間を考えると、ほぼ撮影できず。
【4月6日(月)】
快晴とまではいかないものの晴れ。敦賀まで車を走らせ、金崎宮の花換まつりを取材。このお祭りは良縁祈願として明治40年代から始まったと伝えられる。また現在では良縁祈願だけでなく心願成就のお祭りとして毎年開催。2026年の開催期間は、3月27日~4月7日。この日は敦賀港に外国のクルーズ船が停泊したこともあり、多くの外国人旅行客も訪れていた。
昼食後、雨の心配はなかったが、空は曇天へと変化。慌てて、若狭町まで移動する。目当ては神子の山桜。神子の港に車を停め、撮影開始。天気は回復せず、画像的には少々残念な結果となった。晴天なら明らかに迫力が違うだろう。海の透明度が高く、感動的である。民宿が多いので、今度は宿泊して静かなる漁村の魅力を堪能したい。
【4月8日(水)】
追加情報を得て、美浜町・瑞林寺の一本桜を取材。ここはかつて映画のロケ地になっている。一本桜という呼称から、どれだけの景観かと思っていたが、実はとても素晴らしい空間だった。桜は眺める角度から表情が変わり、心を和ませてくれる。
この日は見事な晴天。帰り道、ふたたび若狭町・神子の山桜を訪れ、写真撮影。
こうして取材してみると、開花した桜の儚さが実感できました。地域差はあるものの、2026年は開花して2日後に満開という異例の事態。その後も雨や強風に見舞われ、すぐにでも花は散ってしまうのではないかと心配しました。幸いにも花たちは耐え、生命力の強さを見せてくれました。
1年のサイクルで考えると、本当に短い期間のさくら物語。来年も楽しみです。
※記事でご紹介した内容は、取材日当日のものです。
店舗や商品の最新情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
【取材日:2026年3月31日・4月2日・4月3日・4月6日・4月8日】
福井県地域おこし協力隊
敦賀・若狭エリア魅力発信ライター 山田慎一
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