小浜の魅力が凝縮・鯖街道ワンダーランド
敦賀・若狭エリア魅力発信ライターの山田です。福井県地域おこし協力隊になる前は、旅行会社で主に団体旅行の手配をしていました。当時はあまり意識していなかったのですが、「道の駅」の存在感がどんどん増しているように思います。観光ライターとして活動を始めてから、道の駅に立ち寄ることが何よりも楽しくなりました。そこには地域の四季折々の旬が集まり、訪れるたびに新たな刺激を与えてくれます。敦賀・若狭エリアの各地域にも「道の駅」があり、それぞれ個性があります。今回は、小浜市の「道の駅若狭おばま」を紹介します。
「道の駅若狭おばま」は、2026年3月で開業15周年を迎えました。舞鶴若狭自動車道小浜ICから西へ約300m、小浜市中心部から約1.5kmに位置し、小浜観光の玄関口といえる存在です。駐車場はバス・大型車7台、普通車151台まで収納可能。敷地内には道の駅のほか若狭の里山・里海食材が楽しめるレストランも隣接しています。
「道の駅若狭おばま」のコンセプトは、“鯖街道ワンダーランド”。小浜にはかつて御食国として朝廷に食を提供し、近代においても海産物等の食材で京料理を支えた歴史があります。その運搬ルートは複数ありましたが、それらは総称して鯖街道と呼ばれるようになりました。鯖街道を通じ、小浜には都の文化も伝わりました。そのため小浜には、実に興味深い文化と歴史が色濃く残っているのです。「道の駅若狭おばま」では、それら歴史や文化をモチーフに、楽しく学べるようなお店作りをしています。
ちなみに、令和 6 年度には日本遺産「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」が全国で初めて『特別重点支援地域(日本遺産プレミアム)』として文化庁に選定されました。
まずは物販コーナーから見ていきましょう。店内は「海」「里」「まち」の3つのエリアに分類されています。これは小浜観光の見どころとリンクさせたようですね。小浜観光の「海」は、新鮮な海産物と美しい海岸や港風景。「里」は、多数ある寺社仏閣や鯖街道。「まち」は、小浜西組など旧き良き町並みに通じているようです。
店内「海」コーナーは、へしこや小鯛ささ漬け、醤油干しなど小浜の伝統的な加工品が中心。注目は、鯖缶をはじめとする缶詰商品。その数は、なんと30種類以上にものぼるのだとか。その陳列棚は、なかなか壮観です。正直、どれを買ってよいか、迷うこと必至。食べ比べしたいのですが、いったいどれだけ時間がかかるやら。
続いて「里」エリアに移動します。こちらのコーナーでは、地元の果物や野菜、お米などが並んでいます。また創業300年の老舗が造るお酢、小浜や若狭町などの地酒、その他ご当地商品なども、このエリアに置かれています。
そして鯖街道といえば、やはり「鯖寿し」を忘れてはいけません。空弁で人気を博す若廣のほか、各社の鯖寿しが販売されています。入荷して間もなく売切れてしまう商品もあり、すべてはタイミング次第。お昼には地元のお弁当類も並びますが、こちらも人気があって常に購入できるとは限りません。後悔したくなかったら、即ゲットが鉄則です。
「まち」コーナーの注目は、小浜の伝統工芸品である若狭塗箸です。その歴史は約400年にわたり、全国の塗箸市場の約8割のシェアを占めるのだとか。小浜への旅を記念して、自分好みの箸を探してみるのもおススメです。
福井のお菓子も、こちらのコーナーに勢ぞろい。お土産として買うもよし、旅ナカのおやつに選ぶもよし。地元老舗和菓子店の生菓子もあります。
「道の駅若狭おばま」のオリジナル商品は、ぜひチェックしましょう。愛らしいデザインのオリジナルキャラクター・鯖丸グッズは好評で、商品もどんどん増えているようです。そのほか地元食材を活用したプリン、どら焼き、根昆布だし、コーヒー等々。
一部のオリジナル商品には地域の観光情報などを掲載したデザインになっていて、小浜観光のPRに繋がる取り組みをしています。じっくり眺めて、小浜の見どころを知っていただけたら嬉しいですね。お土産にして、小浜の旅気分をお裾分けしてみてはいかがでしょうか。
さぁ、お待ちかね、道の駅グルメを紹介します。「道の駅若狭おばま」には、テイクアウトのフードコーナー「小浜Pocket」があり、小浜らしさを演出したオリジナルティの高いメニューを提供しています。
まずは小浜の象徴である鯖を主役にした「醤油香る鯖サンド」。小浜特有という鯖の醤油干しを竜田揚げにし、ニンジンのラぺ、揚げブロッコリー、赤玉ねぎのピクルス、トマトときゅうりのマリネ、サニーレタスと一緒にパンに挟んでいます。パンはモッチリタイプ。自家製ケチャップ、マヨネーズソースがたまりません。醤油干しと聞くと、味が濃いのでは?と想像しますが、意外とあっさりしています。醤油で香ばしさが加わるものの、塩味はさほど強くなく、鯖身の味が際立ちます。
「SAKURAフィッシュ&チップス」は、春季限定商品。“フィッシュ”は、これまた小浜らしさ漂うさくら色の小鯛を使用。醤油干しにしたものを、揚げています。皮のさくりとした食感と、身のふわりとした柔らかさ。それに香ばしさが良いですね。オリジナルのマヨソースと、自家製カポナータの2種類のディップは、どちらも魅力のソース。自家製ポテトとの相性もよく、車でなければ絶対ビールでしょ‼という逸品です。ああ、これで花見したい。定番の「フィッシュ&チップス」は具材が小鯛ではなく鯖となり、こちらは通年食べることができます。
もうひとつ、注目してほしいのが「タイカツ」。小浜のソウルフードとして、よくスーパーで売られている商品です。魚のすり身をカツにしたものですが、原料にレンコ鯛が使われています。スーパーではパックで売られているので、食べるときに家で温めるのが通常。こちらでは出来立てを食べることができるので、地元でも貴重な体験といえるでしょう。
ドリンクも季節限定品を試してみました。「いちごラッシー」は、高浜町の農家から届く完熟あきひめで作る特製ソースが自慢。下層のブルガリア・ヨーグルト・ラッシーと上層のいちごソースを混ぜると、容器の中はほんのり桜色に。春の小浜の記憶として、忘れられない味になりそうです。季節が変わると、つぎはどのようなドリンクが出てくるのでしょうか。
季節限定・「いちごラッシー」 混ぜるとさくら色に‼
「道の駅若狭おばま」では、生産者とのつながりを非常に大切にしています。お店のスタッフが直接生産者のもとに伺い、商品への理解を深めているとのことでした。また商品のアイデア出しなど、生産者と共にものづくりに励み、地域の活性化を目指しています。その表れとして、店内のいたるところに表示されたPOPに注目です。スタッフが生産現場で見聞きした情報は、やはり熱量が違います。地域や商品への愛情が込められていました。
「道の駅若狭おばま」の公式サイトには、生産者を紹介しているページもありますので、ぜひ参考にしてください。
道の駅若狭おばま
営業時間 9:00~18:00
定休日 不定休
福井県小浜市和久里24-45-2
TEL:0770-56-3000
URL:https://michinoeki-obama.jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/michinoekiobama
※記事でご紹介した内容は、取材日当日のものです。
店舗や商品の最新情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
【取材日:2026年3月18日】
福井県地域おこし協力隊
敦賀・若狭エリア魅力発信ライター 山田慎一
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