
ドラマの影響で売れ行き好調の「若狭宇宙鯖缶」を紹介する重田社長=小浜市の福井缶詰
宇宙食サバ缶を開発した福井県若狭高がモデルのテレビドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」の放送を受け、一般向けに販売されているサバ缶「若狭宇宙鯖缶」も人気を集めている。製造する福井缶詰(小浜市川崎1丁目)には放送前の3月から注文が殺到。約2カ月で通常の年間製造数の5倍に当たる10万缶超を出荷した。
製造しているサバ缶は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙食として2018年に認証されたレシピを地上食用に再現したもの。若狭高生の「先輩たちが研究したサバ缶を多くの人に食べてほしい」という思いを受け取り、同社など3者が協力し22年に商品化。当初は年間1万缶、25年には2万缶を製造していた。
その中で人気俳優の北村匠海さん主演でドラマ製作が発表され、番宣が始まった3月下旬ごろから注文が急増。ゴールデンウイークを控えていたこともあり、4月上旬には最大3週間待ちになったという。現在は徐々に落ち着いているものの、お中元向けの商品製造も重なり、約1週間待ちとなっている。
重田社長は「作っては出して、の繰り返し。6月上旬には何とか受注に追いつきそう」とうれしい悲鳴を上げる。注文主はほぼ県内の事業者といい「小浜市内の飲食店では置いていない所がないぐらい」と話す。
同社の創業者は重田社長の曽祖父。若狭高に統合された旧小浜水産高で教頭を務めるなど、長年高校との結びつきは深い。重田社長は「高校生が取り組んできたことを、全国の人が知るのは本当にすごいこと。そのお手伝いができてうれしい」とほほ笑む。売り上げの一部は若狭高に寄付しており「売れ行きが良ければ生徒の探究学習の幅も広がり、良い循環ができる」と話している。
若狭宇宙鯖缶 宇宙鯖缶地上化計画と銘打ち、若狭高や福井缶詰などで開発した。価格を抑え安定的に製造しようと、ブランド養殖魚「小浜よっぱらいサバ」からノルウェー産に変更。宇宙食の味を再現するため魚を蒸す時間や調味液の粘度などを調整した。若狭高とのコラボ商品はアマニ油を使った「強健サバ缶」に次ぎ2品目。若狭宇宙鯖缶、強健サバ缶ともパッケージに若狭高生デザインの「サバァマニ男爵」が登場している。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)



































