梅収穫でウェルビーイングな旅を



 敦賀・若狭エリア魅力発信ライターの山田です。福井県地域おこし協力隊として東京から小浜市に移住し、敦賀・若狭エリアの観光情報をお届けしています。

 6月は、梅収穫の季節でした。福井県は国内有数の梅の産地。若狭町をはじめ嶺南地域でも梅が栽培されています。梅の品種も「紅映(べにさし)」「剣先(けんさき)」「新平太夫(しんへいだゆう)」「福太夫(ふくだゆう)」という独自のもの。ぜひとも収穫場面を取材したいと考えていたら、「福井梅収穫お助けトラベル」(以後、おたベル)なる企画を知りました。
若狭町の若手梅農家さんが中心となり、昨年から梅収穫ボランティアを募っているそうです。今年2026年の参加可能期間は6/10~30まで。半日単位で申込ができるとあって、私も3日間連続・午前中のみという内容で体験してきました。
 

【福井梅収穫お助けトラベル】

 簡単にいえば、若狭町・梅農家さんの収穫ボランティアです。それに伴う交通費や宿泊費の支給、報酬(梅のプレゼントあり)はありません。現地集合・解散ですので、移動手段も自分で確保する必要があります。それでも前回は40名弱が参加されました。地域ならではの稀少な体験のニーズが高まっているのだと思われます。
今年は若狭町の11農家さんが受け入れ先として参加され、旅行会社や企業とのコラボ企画も加えてプロジェクトは始動しました。
 事前にオンラインの説明会があり、またnoteで詳しい説明資料が公開されていますので、参加に際し不安はありません。説明会では個々の質問も受け付けていましたので、不明な点はここでも解消されます。また各農家さんの紹介もあって親近感が湧き、当日が待ち遠しくなりました。企画に申込すると、今回は約1週間前に受け入れ先農家さんが決定し、集合先などが通知されました。
        若狭町の梅農園(撮影:ブライアン・イーストレイク)

 当日は指定された農園へ直行。個人的な意見としては、移動はやはり車がおすすめ。服装として帽子・長袖・長ズボン・長靴が必須の上、雨合羽も持参しなければなりません。帰りは梅のプレゼントもあるので、かなりの荷物になります。敦賀・若狭エリアは車社会ですので、都市部のように電車・バスのダイヤが充実していません。車でしたら荷物運搬や時間の有効活用など利便性が高まります。

 農園に到着したら、自己紹介してさっそく収穫作業へ。梅の実は簡単に取れますので、難しい技術は必要ありません。高いところにある実を取るときに脚立を使いますが、これは自身で使用を判断することができます。脚立に上ることが怖いという人も少なくないので、農家さんも無理強いはせず安全を最優先に考えています。
 6月の気候では、晴天になると気温も上がります。長袖を着ていることもあって、汗はかなりかくことになります。水分補給や体調は自身でしっかり管理する必要があります。もちろん農家さんも適時休憩時間を設け、配慮されています。
 主な作業は実の収穫ですが、内容は農家さんの判断次第。私は収穫した実の選別も体験しました。作業中や休憩時間に農家さんと会話を交わし、梅の栽培や地域に関することなどを教えていただきました。

                      梅畑で収穫のお手伝い(撮影:ブライアン・イーストレイク)

 普通の旅行ではなかなか得られない経験。最近の旅行スタイルで、その土地ならではの体験が求められているようですが、それも大きく頷けます。
 今年のおたベルは、一般企画で約200名、旅行会社や企業との企画で約100名が参加されたそうです。この取り組みが来年、再来年と持続し、新しい観光のカタチとして関係人口の創出やさらなる地域振興につながるとよいですね。

                      福井の特産・紅映梅(撮影:ブライアン・イーストレイク)

             わずかな時間でカゴはいっぱいに(撮影:ブライアン・イーストレイク)
 

福井梅収穫お助けトラベル2026
noteのリンクはこちら
 https://note.com/wakasaumework

 

【初夏の若狭町は、梅薫る町】

 初夏の若狭町。町の北部にあたる三方五湖周辺の木々は緑を深め、景色にフレッシュな彩を加えています。湖に沿ってのドライブやサイクリングは、国内外に誇れる癒しのアクティビティ。豊かな自然を存分に堪能できます。とくに若狭町・美浜町にまたがるレインボーライン。山頂公園から日本海と三方五湖を見下ろす大パノラマは、人々を魅了します。
 三方湖畔には、約7万年分という世界一の長さを誇る水月湖の年縞を中心に、地誌学や考古学を学べる福井県年縞博物館があります。若狭町で出土した縄文の遺物を展示する若狭三方縄文博物館も隣接しており、歴史・文化にふれることができます。
 町の丹後街道エリアでは、名水百選に選ばれた若狭瓜割名水公園・瓜割の滝が人気の観光スポット。特徴ある寺社仏閣もあり、さらに南の鯖街道エリア・熊川宿は旧きよき宿場町の趣を現代に伝えています。
 個人的には、若狭町をふくめ敦賀・若狭エリアは暮らすような旅が相応しい地域だと感じています。数日間滞在して、地域ならではの体験や観光をゆったりと楽しんでみてください。春夏秋冬それぞれの魅力がありますが、初夏の梅薫る町の風景はおすすめです。

                      レインボーライン山頂公園からの眺め

                    名水百選・若狭瓜割名水公園・瓜割の滝

                       三方石観世音
 

【おみやげに若狭の梅】

 若狭町では、梅干しをはじめスイーツや梅酒など豊富な梅商品が揃います。観光で来られた場合、観光スポットの売店等で目にすることができますが、代表的な施設を2つ、道の駅三方五湖JA福井県梅の里会館をご紹介します。梅商品は1年を通じて購入いただけますが、5月下旬から6月下旬の収穫時期は様子が一変。たくさんの梅の実で店舗が華やいでいました。
 また三方湖周辺の梅農家さんでは、直接販売しているところもあり、ドライブがてら覗いてみるのも楽しいですね。梅干しの味は、本当に多種多様。私はアレコレ食べくらべて、自分好みの梅干し探しに励んでいます。若狭町はお米の生産地でもあり、民宿などで地元産のご飯が提供されています。梅干しとご飯の若狭コンビ、最強の取り合わせですよ。

<道の駅三方五湖>

□道の駅三方五湖
〒919-1331 福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−31−1
TEL 0770-45-0113
定休日 第一火曜・年末年始(7・8月無休)
営業時間 9:00~17:00
インスタグラム
 https://www.instagram.com/rsmikatagoko

                      梅干しや梅スイーツなどは通年販売

                      梅の収穫時期は、梅の実が主力

                       福井特産の品種に注目

 

<JA福井県梅の里会館>



□JA福井梅の里会館
〒919-1462 福井県三方上中郡若狭町成出17−4−1
TEL:0770-46-1501
定休日 年末年始
営業時間 8:45~16:45
ホームページURL
 https://shop-ja-tsurugamikata.com/


                  店内は、梅干しが多数並ぶ

           梅の加工品も充実しています

※画像・情報は取材日当日のものです。
 最新の情報等は、公式ホームページ等でご確認ください。

 

【取材日:2026年6月10~12日・16日】
福井県地域おこし協力隊
敦賀・若狭エリア魅力発信ライター 山田慎一

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