敦賀まつりの山車を模して作られた重箱に敦賀の地場食材が詰め込まれた商品=10日、敦賀市神楽町1丁目のラクラルテ神楽

 福井県敦賀市内の事業者3社が連携し、9月の敦賀まつりにちなんだ「山車(やま)のお重」を商品化した。まつりで巡行する山車を精巧に再現した三段重ねの特製の重箱に、敦賀産の魚介や野菜を使った料理を詰め込む。まつり期間中だけでなく年間を通じて提供し、敦賀の伝統文化と食を楽しめる新たな観光コンテンツとして売り出す。

 企画したのは、気比神宮門前の神楽通りで営業するホテヤ洋品店、レストラン「ラクラルテ神楽」、旅行会社のマップトラベルの3社。敦賀まつりの山車巡行文化と地元の食の魅力を広く発信しようと開発を進めてきた。今月10日にラクラルテ神楽で関係者向けのお披露目会が開かれた。

 お重は15センチ四方と20センチ四方の三段重の上に、武者人形など山車の飾りを載せた構造で高さは約55センチ。敦賀まつりで巡行する6基をそれぞれ再現した。つるがの山車保存会の堂田英治会長の監修を受け、水引幕や胴幕など細部にこだわった。

 料理を手掛けるラクラルテ神楽は「和」の山車に本格的な欧風料理を組み合わせた。県外や海外から訪れる観光客が滞在中にさまざまな和食を味わうことを踏まえ、和食以外の違った切り口から地元食材の魅力を感じてもらう狙いという。

 食材には地元産を積極的に取り入れた。魚介は敦賀港で水揚げされたハモやサザエなどを利用。神楽商店街の店舗とも連携し、中道源蔵茶舗の煎茶を練り込んだフィナンシェ(焼き菓子)、商店街の女将(おかみ)が開発した、昆布やシイタケの粉末を配合した「べっぴんだし」を衣に使った野菜のフリット(揚げ物)など、地域の味を随所に盛り込んだ。

 価格は1人あたりランチ8750円、ディナー1万6900円。ラクラルテ神楽で予約制で提供する。海外クルーズ船利用者向けのオプショナルツアーへの活用も視野に入れ、敦賀での消費額拡大、滞在時間延長につなげたいという。

 ホテヤ洋品店代表で神楽町1丁目商店街振興組合理事長を務める中山さんは「お重をきっかけに山車文化に触れてもらい、みなとつるが山車会館への来館や、実際の敦賀まつりへの訪問にもつながれば」と期待を込めた。お重商品の予約はマップトラベルが運営するサイト「サステナつるが」で申し込む。

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