たいまつを手に集落を練り歩く住民=8日夜、小浜市新保

 田畑の害虫を追い払う伝統行事「虫送り」が8月8日夜、福井県小浜市の宮川地区で行われた。たいまつを手にした住民らが区内を練り歩き豊作を祈った。

 たいまつの火に害虫を引き寄せ、田畑から遠ざける行事。戦後しばらく中断したが1979年に復活、83年には保存会が発足した。2003年、市無形民俗文化財に指定された。

 午後6時ごろ、地区内7集落から行列が出発。軽トラックなどに載せた太鼓、鉦(かね)の音とともに、長いもので1・5メートルほどのたいまつを手にした住民が、宮川ふるさと館(旧宮川小)に向けて練り歩き、農道にゆらゆらと灯火を浮かび上がらせた。

 ふるさと館のグラウンドには特設の祭壇が設けられ、虫供養の法要が営まれた。その後、子どもたちが供養のための「道行き歌」を歌ったほか、太鼓演奏や打ち上げ花火もあり、住民らはにぎやかなひとときを楽しんだ。

 保存会の前野会長は「地区が集まるこの伝統の行事をいつまでも引き継いでいきたい」と話した。

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