スイーツでつなぐ嶺南プチ旅紀行
敦賀・若狭魅力発信ライターの山田です。東京から小浜に移住後、はじめて体験した北陸の冬も終わろうとしています。私が住む小浜市の今冬の雪は、例年より多かったとか。人生初の雪かきは、筋肉痛になってしまうほどでした。とはいっても、トータル3回で済みました。
取材で嶺南エリアを移動しているといまだ雪の残る場所もありますが、まだまだ雪の光景の美しさに惹かれる自分がいます。そして季節はもうすぐ春。今回は一足早く嶺南エリアのスイーツ巡りで華やかな気分を味わいましょう。
【小浜市】ケーキとカフェ タキ

JR小浜駅前から食祭街道(国道162号線)を東に向かい、スーパー・バローを通り越してほどなく、通りを北に入った南川町の住宅街に位置する「ケーキとカフェ タキ」。
ドアを入ると、瀟洒な空間が広がります。 中央にはフィナンシェ、マーブルケーキ、クッキーなどの焼き菓子が置かれ、その奥には可愛らしくも洗練されたデザインのケーキたちが並ぶショーケースが。片側はおおきなガラスごしに菓子工房があり、時間帯によってパティシエによる製造過程を眺めることができます。道路側にイートイン・スペースがあり、4人がけテーブルが3台、2がけが1台設置されていますね。
西宮や宝塚での修業経験があるパティシエの多喜久美子さんが、2002年にお店を開業。姉妹二人三脚で美味しいスイーツと心地よい空間を提供しています。
イートインのケーキは、ショーケースから選びましょう。今回注文したのは共に人気商品という「木いちごロール」と「スフレ・フロマージュ」。
「木いちごロール」は、たっぷり生クリームと自家製木いちごジャムをスポンジで巻いています。パウダースノーのようなクリームの上に鮮やかないちごが鎮座。一言でいうなら“可憐”という言葉が思い浮かびます。ほどよい甘さの生クリームと木いちごの心地よい酸味のマリアージュを楽しめます。こちらはコーヒーと合わせていただきました。
「スフレ・フロマージュ」は、しっとりしたスフレタイプのチーズケーキ。断面をみれば、その滑らかさが容易に想像できますね。スフレとスポンジの間にリンゴのコンポートが入っていて、味と食感にアクセントをつけています。こちらはミント&レモンのハーブティーとともに。
店内は穏やかなBGMがかかり、ゆったりとした時間を過ごせます。せっかくなので、焼き菓子も購入し、自宅でも美味しいスイーツの余韻を楽しみましょう。
多喜久美子ケーキ工房 ケーキとカフェ タキ
営業時間12:00~19:00
定休日 水曜日、日曜日
福井県小浜市南川町12番22号
TEL:0770-52-6890
※JR小浜駅より車で2分、徒歩で15分程度
【おおい町】カフェギャラリー フロッカス
小浜から県道27号線を車で西に向かい、おおい町に入ったら県道1号線を進みます。佐分利川沿いを道なりに進むと、おおい町の特産であるきのこをテーマにしたミニテーマパーク「きのこの森」が出現。さらに進んで、佐分利大橋の交差点を左折し、県道16号線に入ってすぐのところにお店がありました。佐分利郵便局の斜め向かいです。
「カフェギャラリー フロッカス」は、その名が示す通りギャラリー併設のカフェ。入口には雑貨や木工品などが並び、奥の壁面に絵画が飾られています。絵画はおおい町在住の方々が描いたもので、一定期間で展示内容を変えています。
お店の自慢のひとつは揚げパン。季節や日によって中身が変わります。この日は「あん」と「マスカットあん」の2種がありました。個人的にはあまり他では見かけないマスカットをオーダー。
表面はカリカリ、中身はモッチリふんわりの絶妙食感。白あんにマスカットピューレを練り込み、風味豊かな仕上がり。お餅も入って、揚げパンの概念が覆ります。取材中も、揚げパン目当てのお客様が続いて来られていましたが、その気持ちがよく分かりますね。
そして、もうひとつの人気商品が「イチゴパフェ」。近所にある農園の完熟したイチゴを使っているとのことで、フレッシュさはまさに感動もの。商品の提供はイチゴの収穫しだいになりますので、季節限定となっています。地元ではすでに有名なためか、メニューに載っていません。メニューにないからと諦めず、お店の方に聞いてみてください。
パフェは華やかなビジュアルで、バニラアイスと完熟イチゴの甘みがベストマッチング。硬めの求肥やザックリ食感が印象的なフレークも加わって、食感の多重奏が楽しめます。
お店は道路脇に位置しますが、窓越しに見える山の風景に癒されます。その日の気分でかけているというBGM。取材日はアメリカのシンガーソングライター・ジャック・ジョンソンの心地よい楽曲が流れ、素敵な時間を過ごすことができました。アートと音楽とスイーツと。美味しいパスタやピラフのランチメニューも用意されていて、こちらもおすすめです。
cafe&gallery Floccus (カフェギャラリー フロッカス)
営業時間11:00~17:00
定休日 月曜日、木曜日
福井県大飯郡おおい町石山21-1-5
TEL:0770-59-1023
URL:https://www.facebook.com/floccus/?locale=ja_JP
※大飯高浜ICより車で約3分
【高浜町】あおばやまてらす
再び県道16号線を戻り、国道27号を西へ。中寄交差点からハマナスロードに進みました。右手に海を眺めながらのドライブは、気分爽快ですね。目指すは高浜町のシンボルであり、その山容から「若狭富士」とも呼ばれている青葉山。山には500種以上の有用植物が自生しており、薬草の宝庫とも言われています。その麓に位置する青葉山ハーバルビレッジは、健康と癒しをテーマにした多機能施設。キャンプやバーベキュー、トレーニングジム、キッズアソビバ、ハーブ園などを楽しめます。そのなかにあるカフェ&ショップが「あおばやまてらす」です。
気になるメニューは、やはり薬草・ハーブ系。ドリンクには、青葉山の恵みを活かした薬膳茶を選択です。薬膳茶は体に合わせた効能で「美・健・圧・肝・抗」の5種類あり、今回は「健」をオーダーしました。「健」は、クマザサ・スギナ・カキドオシ・クコ葉・ハトムギ・エビスグサで構成されます。
個人的には、健康茶は効能が優先して味は二の次というイメージを持っていました。しかし、そのイメージは、あまりに浅はかでした。香りは鮮烈ながらも飲みやすく、素材の奏でるハーモニーが楽しくて仕方ありません。俄然、他のブレンドも気になります。ぜひとも多くの方に試していただきたいですね。
もうひとつのお薦めが「杜仲茶ラテ」。高浜町の特産である杜仲茶の葉を煮出し、牛乳と紅茶をバランスよくブレンド。杜仲茶の持つ独特の香ばしさとミルクの相性を楽しみましょう。ICEもあるので、夏季も楽しみです。
ドリンクと共に、スイーツもオリジナルティの高いものでした。季節商品である「柚子のパウンドケーキ」。青葉山の麓で採れた柚子の皮と果肉をジャムにし、生地に練り込んでいます。柚子の豊かな風味が記憶に残る逸品ですね。柚子を利用することは、獣害対策のひとつなのだそう。大量に採れる柚子を放置しておくと、獣の餌になってしまい獣害が発生するとのこと。地域社会のサステナビリティを考えた取り組みがなされています。
また通年商品の「クワの葉パンケーキ」もおすすめ。クワの葉の香ばしさと生地のモッチリ食感が特徴です。
ショップコーナーでは、薬膳茶をはじめ雑貨などが多数並んでいます。また地域の方々が出品している商品も多数あり、個性豊かなカルチャーが揃っています。
四季折々、山の風景とともに歩むカフェ。きっとあなたの記憶に残るでしょう。
あおばやまてらす
営業時間 10:00~17:00(ラストオーダー16:30)
定休日 水曜日
福井県大飯郡高浜町中山2-4 青葉山ハーバルビレッジ
TEL:0770-50-9012
URL:http://www.herbal-village.jp/
今回は小浜市からおおい町、高浜町の気になるカフェを訪れました。次回は若狭町、美浜町、敦賀市を探索します。はたして、どのようなお店が待っているのでしょうか。お楽しみに!
※記事でご紹介した内容は、取材日当日のものです。
店舗や商品の最新情報は、公式ホームページ等でご確認ください。
【取材日:2026年2月20日】
福井県地域おこし協力隊
敦賀・若狭エリア魅力発信ライター 山田慎一
インスタグラムでもエリアの魅力をお届けしています
https://www.instagram.com/tsurugawakasa_writer
地域おこし協力隊としての生活の様子や取材こぼれ話はnoteで発信
https://note.com/reinan_writer53

































