色とりどりの花が咲き見頃を迎えた常高寺のハナショウブ=9日、小浜市浅間

 福井県小浜市浅間の常高寺で約40種2千株ほどのハナショウブが見頃を迎えている。紫や白、黄色など色とりどりの花を咲かせて境内を鮮やかに彩り、拝観者の目を楽しませている。

 同寺の澤口輝禅前住職)が参拝者に喜んでもらおうと20年ほど前から植え始めた。

 花びらを目いっぱいに広げて咲き誇り、色の濃淡や花びらの数などもさまざま。江戸時代前期に浅井三姉妹の次女常高院の発願で建立された古刹(こさつ)の緑豊かな風景と調和し、落ち着きを感じさせる。京都市から高校時代の同級生10人と訪れた観光客は「一つ一つの花が大きく、色とりどりで美しい」と話していた。

 今年は見頃を迎えるのが4、5日ほど遅かったという。澤口前住職は「今後、まだまだ咲いてくるので足を運んでほしい」と話した。

 20日まで「花菖蒲(はなしょうぶ)まつり」を行っている。入園料300円。菓子付き抹茶席は500円(5人以上の場合は要予約)。午前9時から午後4時。予約、問い合わせは同寺=電話0770(53)2327。

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