
(上)古民家の居間をイベントなどに開放し、憩いの場を提供する鬼頭さん=おおい町名田庄堂本
(下)名田庄地域で新たな交流の場となっている伸太郎
(上)古民家の居間をイベントなどに開放し、憩いの場を提供する鬼頭さん=おおい町名田庄堂本
愛知県の男性が福井県おおい町名田庄地域の築80年を超える古民家にイベントスペースを設け、地元住民らとの交流の場を創出している。趣深いかやぶき屋根と、広々とした居間や土間が訪れた人に安らぎを与えている。
男性は名古屋市在住の鬼頭さん。新潟県で学生生活を送った後、愛知県内で働きながら「いずれ自然に囲まれた日本海側で生活してみたい」という思いがあった。おおい町の空き家バンク情報で見つけた同町名田庄堂本の古民家を借り、2021年春から週1、2日の2拠点生活を始めた。古民家に集落の住民を招き交流を深めるうちに親切な住民や土地柄にひかれ、22年に購入、改修した。
書斎など2室を残して居間の壁を取り払い約45平方メートルのイベント開催スペースをつくり、天井板も外したことで開放感が生まれた。見上げると屋根のかやぶきが見え、囲炉裏(いろり)のすすで黒くなったと思われる太い柱や梁(はり)も古民家ならではの雰囲気を醸し出している。イベントの開催に際し「伸太郎」と名付けた。
「いろんな人に古民家で時間を過ごしてもらいたい」との鬼頭さんの思いをくみ、改修を担った森本建築(同町名田庄久坂)がイベントの開催に協力。1月には初めてピザ作り体験会を開き、家族連れでにぎわった。
「若い方も古民家に興味があるんだな」と感じ、今後は希望者にイベントスペースの活用を促すという。書道教員の経験を生かし、いずれは伸太郎での書道教室開催に意欲を見せる。
現在、週5日ほど名田庄で生活している。至福の時は離れの浴室の五右衛門風呂から夜空と月を眺めるときという。
イベントスペースの問い合わせなどは森本建築=電話0770(67)2698。
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