• 若狭和紙を使って箸箱を制作する参加者=22日、小浜市のコワーキングスペース「OFF ROW」
  • 参加者が制作した若狭和紙の箸箱と若狭塗り箸
若狭和紙を使って箸箱を制作する参加者=22日、小浜市のコワーキングスペース「OFF ROW」

 1200年の歴史があるとされる福井県小浜市の「若狭和紙」を多くの人に知ってもらおうと、市内の包装資材販売会社が唯一の若狭和紙職人に協力を依頼して4月22日、体験型コンテンツ「若狭匠(たくみ)結び」をスタートさせた。第1弾として和紙の箸箱と若狭塗り箸の制作体験を企画。参加者は気に入った柄の和紙を用いた箱と、研ぎ出し作業を行った塗り箸の仕上がりに満足げな表情を浮かべていた。

 若狭和紙はかつて同市中名田地区で盛んに作られていた。耐久性があるため蛇の目傘や障子紙などとして利用され、東京・浅草寺雷門のちょうちんにも使われている。高鳥紙業(千種2丁目)が市内の伝統工芸の後継者不足や、体験型観光の需要拡大を受け、持続可能な形で継承を目指そうと企画。市内でただ1人の若狭和紙職人、芝さんに協力を呼びかけ実現した。

 この日、同市のコワーキングスペース「OFF ROW(オフロウ)」で市内の5人が体験した。参加者は芝さんからアドバイスを受けながら色や柄などさまざまな約200種類の中から箸箱のふたと身箱に使う若狭和紙を選び、型に合わせてのりで貼り付けた。箸はやすりを使って丁寧に研いでオリジナルの一善に仕上げ、箸箱に入れて持ち帰った。

 参加者は「使いたい思いもあるし飾りたい思いもある。しばらくは飾って満足感に浸りたい」と目を細めた。

 同社は今後、若狭和紙を用いた御朱印や手帳などを作る企画も計画している。高鳥社長は「若狭和紙を知らない人が多い中、アピールする機会がない。ブランディング化することで地元の文化を継承できれば」と話した。

 「若狭匠結び」は、1人5500円。所要時間2時間。予約に応じて実施する。詳しい内容はホームページ(若狭匠結びで検索)へ。体験後、市内の観光スポットを巡るプランも紹介する。

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