• 【くぎ付け】演目「餓鬼角力」に夢中になる子どもたち=17日、西方寺境内
  • 【縁起はきはき】大きな声で寶塔縁起を奉読する児童=18日
  • 【息合わせ】笛、かね、太鼓を演奏する囃子(はやし)方=17日
  • 【景気よく】演目「愛宕詣り」で、かわらけに見立てた菓子をまく供=18日
  • 【嵐の前触れ】演目「寺大黒」で、当時許されていなかった妻帯がこの後ばれる住職=18日
  • 【いたずら】演目「座頭の川渡り」で、親分になりすまし子分の背中に乗る悪人=18日
【くぎ付け】演目「餓鬼角力」に夢中になる子どもたち=17日、西方寺境内

 やわらかな春の日差しの下、無言劇ならではのユーモラスな所作に笑い声が上がり、拍手が沸き起こった。福井県小浜市和久里の西方寺で、4月17~19日に行われた伝統芸能「和久里壬生狂言」(国選択無形民俗文化財)。多くの観客が境内の特設舞台前に陣取り、にぎわいをみせた。

 狂言は同区で1912年から6年に1度奉納される。戦争などで中止された時期もあったが、78年に復活した。前回2020年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、12年ぶりの披露に会場は熱気に包まれた。

 幕開けを告げる演目は「餓鬼角力(がきずもう)」。見学に訪れた地元の園児らは、閻魔大王(えんまだいおう)や餓鬼の迫力にくぎ付けだった。寶塔縁起(ほうとうえんぎ)の奉読では地元の今富小児童17人が境内に建つ宝篋印塔(ほうきょういんとう)(市(いち)の塔)の由来などを大きな声ではきはきと読み上げた。

 18日に行われた宝篋印塔の供養会では、同寺の岡田宗晃住職ら市内の臨済宗などの僧侶8人が大般若経の転読を行った。

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