
1年前に埋めた木の実の状態を確認する朝日区長(中央)ら=4日、小浜市加茂の加茂神社
1年前に埋めた箱を取り出す氏子
1年前に埋めた木の実の状態を確認する朝日区長(中央)ら=4日、小浜市加茂の加茂神社
「今年も豊作間違いなし」-。福井県小浜市加茂の加茂神社に千年以上伝わるとされる「オイケモノ神事」が3月4日、営まれた。1年前に木箱に入れ、地中に収めた木の実などの芽立ち具合を確認し、今年の豊凶を占った。
同神事は毎年旧暦の1月16日に行われ、8世紀初頭から続くとされる。トコロイモ、クリ、シイ、干し柿、ドングリ、カヤ、ギンナンの「物実(ものざね)」と「牛の舌」と呼ばれる平たい餅を縦約10センチ、横約20センチ、高さ約10センチの杉の箱に入れて境内の「上の宮」に埋め、1年後に掘り出す。2007年に国選択無形民俗文化財に指定された。
社務所に氏子らが集まり、来年の神事に向けて物実などを箱に収めた。上の宮への出発に先立ち、本殿前の舞堂で烏帽子(えぼし)をかぶった児童が御幣を振った。上の宮への道中、的に向けて矢を放ったり、大蛇を追い払うため「うおお」と叫んだりしながら、森の中を進んだ。上の宮で1年前の箱を地中の石室から取り出し、新しい箱を収めた。
社務所に戻り、箱の中から物実を丁寧に取り出し、一つ一つ状態を見定めた。区長が「根もすくすくと伸びており、今年も豊年満作になると思われます」などと宣言すると、拍手がわき起こった。
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