• 柱に「山」「八」を書き入れる2人の御講衆=2日、小浜市下根来の下根来八幡宮
  • 矢を放ち、邪気をはらう山本さん=2日、小浜市の若狭神宮寺
柱に「山」「八」を書き入れる2人の御講衆=2日、小浜市下根来の下根来八幡宮

 福井県小浜市の若狭神宮寺や鵜(う)の瀬周辺で3月2日に営まれた「お水送り」では、クライマックスの「送水神事」などに先立ち、五穀豊穣(ほうじょう)を願う「山八神事」や邪気をはらう「弓打ち神事」も行われた。住民や観光客らが厳かな神事を見守った。

 市無形文化財に指定されている山八神事は鵜の瀬よりも遠敷川上流にある下根来八幡宮で行われた。若狭神宮寺の山河尊聖(そんじょう)住職や下根来区の住民が務める御講衆、地元行事を取り仕切る宮役の計15人や、杉本和範市長らが集まり、午前11時ごろに神事が始まった。

 山河住職が阿弥陀如来像や「白石大明神」「愛宕大権現」と書かれた掛け軸に向かって読経。参加者はカシの葉に息を吹きかけてちぎり、体の前で腕を交差させて後ろに投げたり、2人の御講衆が赤土をお神酒で練った「土まんじゅう」を「バイ」と呼ばれる棒に付け、2本の柱にそれぞれ「山」「八」と書き付けるなどし、天下泰平や五穀豊穣などを願った。

 午後からは若狭神宮寺境内で弓打ち神事が行われ、宮役の山本さんと市弓道協会の岡本さんが射手を務めた。観衆が見守る中、2人は28メートル先の的を狙って矢を2本ずつ放ち、邪気をはらった。山本さんは「昔から伝わる行事に携わることができて光栄。夜の神事に向け、身も引き締まる思いだ」と話した。

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