
佐伎治神社から勢いよく出発する東山神輿=15日、高浜町宮崎
太刀振りで勢い良く跳躍し、刀、やりを避ける若連中=18日、高浜町事代
華美な衣装をまとい、お田植え神事の早乙女役で登場した子どもたち=15日、高浜同町宮崎の佐伎治神社
祭りの幕開け直前に、雨が降る中でも大きなかけ声で盛り上げる男衆=15日、高浜町宮崎の佐伎治神社
愛嬌のある天狗と暴れる獅子によるユニークな掛け合い=15日、高浜町宮崎の佐伎治神社
佐伎治神社から勢いよく出発する東山神輿=15日、高浜町宮崎
6年に1度、福井県高浜町で行われる同町宮崎の佐伎治(さきち)神社の式年大祭「高浜七年祭」。男衆の熱気あふれる神輿(みこし)は縦横無尽に動き回る。子どもや若連中ら芸能衆は、約半年間にわたる稽古の成果を誇らしげに披露。誰もが主役だった。6月15日の開幕から情熱を注ぎ続けた7日間は21日、幕を閉じた。
踊るようなばちさばきでたたき鳴らす大太鼓の響きが、境内にこだます-。祭りの高揚感が高まる中、同神社に詰めかけた大勢の観衆を前に、厳かな雰囲気で奉納されたお田植え神事で幕を開けた。芸能を終え、いよいよ神輿が氏子地域に繰り出した。男衆は祭典に喜びを爆発させるように気合十分に担ぎ、乱舞させた。
若連中の太刀振りは緩急自在。囃子(はやし)方の勇壮な音色とともに華やかな曳山がまちを練り歩き、祭り一色に染めた。師匠の教えを継いだ子どもたちの舞踊や太鼓は愛らしく、そして堂々としていた。
祭りは次代への継承を模索しながらの開催だった。氏子たちは七年祭を町の誇りと実感。未来へ伝統をつなぐ思いを強くした。
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