遊歩道として並べるすのこにメッセージなどを描く児童=23日、高浜町和田小

 海水浴シーズンを前に福井県高浜町和田小の4年生児童が6月23日、地元の若狭和田ビーチに木製遊歩道として並べる「すのこ」に思い思いの絵やメッセージを描いた。安全で美しいビーチに与えられる国際認証「ブルーフラッグ」を取得している海水浴場の魅力アップにと、子どもたちは真剣な表情で作業に当たった。

 「ブルーフラッグ」を取得している同ビーチは、入り口から波打ち際まで約130メートルと長い。海水浴客らが熱い砂の上を避け、車いす利用者、ベビーカーを押す保護者らも安全に歩けるようにと、認証取得の2016年から町や町内木材店が海水浴シーズンに合わせ、砂浜に約90メートルの木製遊歩道を設置している。22年からは「ゆめの和田ビーチプロジェクト」と銘打ち、同校も加わり活動。4年生が設置した遊歩道は「ゆめロード」と名づけられている。

 この日、20人が6班に分かれて作業した。あらかじめ組み立てられた横2メートル、縦1メートルの嶺南産スギ材のすのこ6枚に「ようこそ WADA BEACHへ」などのメッセージや、ブルーフラッグのロゴマークなど、各グループが考案したデザインをそれぞれペンキで描いた。

 海開きは7月1日に行われる。同校のすのこは「ゆめロード」の焼き印が入れられ、近く砂浜に並べられる。

 同ビーチ近くの住民は「海がきれいで青葉山も見られる。大勢の海水浴客に楽しんでもらいたい」と話していた。

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