
皇室に献上する福井梅の選果作業=18日、若狭町リブラ若狭
皇室献上のため段ボールに詰められた最高品質の福井梅
皇室に献上する福井梅の選果作業=18日、若狭町リブラ若狭
皇室に献上する県特産「福井梅」の選果作業が6月18日、福井県若狭町リブラ若狭で行われた。町梅振興連絡協議会長の渡辺英朗町長や梅農家らが一つ一つ傷の有無や形を確認し、最高品質の60キロを箱詰めしていった。19日に秋篠宮家、三笠宮家、常陸宮家に届ける。
福井梅の献上は三笠宮妃の来福を機に1978年に始まり、2001年から常陸宮家、14年からは秋篠宮家にも届けている。
献上するのは、主力品種で梅干し作りに適した「紅映(べにさし)」。直径約4センチの実で、傷がなく、見た目もきれいな最高品質の規格「秀」が集められた。渡辺町長やJA福井県敦賀美方梅生産部会の山田会長ら7人が白い手袋とマスクを着け、光沢のある実を一粒ずつ手にとって状態を確認し、丁寧に段ボールに詰めていった。
町職員が各宮家に20キロずつ届ける。渡辺町長は「生産者のみなさんが丹精込めて育ててくださったおかげで、今年はたくさんの梅を収穫できて町としてもうれしい。皇室に特産の福井梅を届けられることを励みに、町を挙げて梅の振興と農家の後継者育成に力を入れていきたい」と話した。
福井梅は7月上旬までに、平年並みの4品種計1100トンの出荷を予定している。
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