お水送りに向け、竹林の整備に励む住民ら=22日、小浜市神宮寺の若狭神宮寺裏山

 毎年3月に行われる福井県小浜市の伝統行事「お水送り」に向け、地元住民らが6月22日、同市神宮寺の若狭神宮寺裏山で竹林の整備作業を行った。大たいまつなどに使う竹を準備する「竹起こし」をしやすい環境づくりに励んだ。

 竹起こしは毎年12月に行われる。この日はうのせ講・お水送り保存会、神宮寺壮年会などから約20人が参加した。

 昨年の竹起こし作業で切り倒したり、雪の重みで折れたりした竹を、チェーンソーで短く裁断したほか、また斜めに生えた竹も切り倒した。参加者は汗をぬぐいながら協力して手際よく作業を進めていた。

 同保存会の代表は「竹起こしは小浜美郷小6年生も参加するので、当日も安全に作業したい」と話した。

 お水送りは若狭地域に春の訪れを告げる伝統行事で、毎年3月2日に行われる。同寺からたいまつ行列が同市下根来の鵜の瀬に向けて出発。鵜の瀬では御香水を遠敷川に注ぐ「送水神事」が行われる。

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