• 敦賀港に寄港したクルーズ船「ハンセアティック・インスピレーション」=11日、敦賀市鞠山南岸壁
  • 保育園児らの歓迎を受けるクルーズ船観光客=11日、敦賀市の敦賀港
  • 保育園児らの歓迎を受けるクルーズ船観光客=敦賀市の敦賀港
  • 気比神宮の鳥居の撮影を楽しむクルーズ船の外国人乗客=11日、敦賀市の気比神宮
  • 敦賀市の歴史を学ぶクルーズ船観光客=11日、敦賀市の「人道の港敦賀ムゼウム」
敦賀港に寄港したクルーズ船「ハンセアティック・インスピレーション」=11日、敦賀市鞠山南岸壁

 ドイツのハパクロイド・クルーズ社が運航する客船「ハンセアティック・インスピレーション」が6月11日、初めて福井県敦賀港に寄港した。乗客はユダヤ難民らを受け入れた歴史に触れるとともに、気比神宮や気比の松原を散策し、敦賀を満喫した。

 乗客は欧米からの約180人。小樽発横浜着の17日間の旅で敦賀は最初の寄港地。クルーズ船の敦賀港寄港は今年3回目となる。

 船から下りてくる客を、気比保育園の園児約10人や県のマスコットキャラクター「はぴりゅう」らが出迎えた。園児らが「ハロー」と声を掛けると、外国人客は笑顔で手を振っていた。

 約30人が敦賀の人気観光地などをバスで巡った。市資料館「人道の港敦賀ムゼウム」では「命のビザ」を発給した外交官杉原千畝や、ドイツから亡命し敦賀の地を踏んだ建築家ブルーノ・タウトらの説明に熱心に耳を傾けていた。

 気比神宮では大鳥居をカメラに収め境内を散策したり、おみくじを引いたりして楽しんだ。市みなとつるが山車会館も訪ねた。ドイツ出身の60代女性は「敦賀の人と外国人が心温まる交流をしたという展示説明が印象に残った」と笑顔で話した。

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