
米に差し込まれたくじを順番に引く区の代表者=16日、敦賀市の気比神宮
福井県敦賀市の気比神宮の秋の例大祭に向けた最初の神事「牛腸(ごちょう)祭」が6月16日、同神社で厳かに営まれた。地元の13区長らが例大祭の成功を祈願し、来年の牛腸祭の担当区をくじ引きで決めた。
同祭は江戸時代には既にあったとされる。戦前まではくじで山車の巡行順を決めていた。現在は翌年の神事の担当区「牛腸番」を決めている。
区長や総代ら約40人が参列した。本殿で神事を行った後、御幣や唐びつを担いで社務所に移動し、牛腸番を決める儀式を行った。皿に盛った米に差し込まれたくじを順番に引き、来年は元町が務めることになった。今年、神事を取り仕切った神楽町2丁目区長は「昔からの神事を無事に終え、次につなげることができてうれしい」と話した。
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