
転車台モニュメントベンチのイメージ図((c)OMA)
福井県敦賀市は、観光拠点化を目指し開発を計画している金ケ崎エリアのうち、市が整備を手がける「敦賀みなと公園(仮称)」の基本計画・設計を取りまとめた。かつて敦賀駅で使用されていた転車台を活用した公園や、旧敦賀港線の廃線敷を生かした鉄道公園の完成イメージ図を公表。秋ごろまでに実施設計を終え、本年度後半の着工を目指す。完成は2027年度末予定。
敦賀みなと公園は金ケ崎緑地と金崎宮に挟まれた約4・5ヘクタールで、転車台公園や鉄道公園、桜公園、子どもの遊び場を備えた「プレイスケープ」などで構成。約400台分の駐車場も設ける。基本設計では、2月に開いた市民説明会の意見を踏まえ、雨よけできる「あずまや」の設置を盛り込んだほか、障害の有無に関わらず多様な子どもが遊べる「インクルーシブ」遊具も備えるとした。
市まちづくり推進課は「金崎宮からムゼウム、赤レンガ倉庫、鉄道資料館までの動線を確保し、エリア全体の回遊を楽しんでもらえるように整備していきたい」としている。事業費は、市の中期財政計画で52億4千万円と示されているが、今後の実施設計で精査していく。
一方、金ケ崎緑地部分に民間事業者が整備するオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)やマルシェについて、着工時期のめどは立っていない。
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