過去の高浜七年祭を110枚の写真で振り返る回顧展=高浜町郷土資料館

 高浜町で6年に一度行われる佐伎治(さきち)神社(同町宮崎)の式年大祭「高浜七年祭」を写真で紹介する「回顧展」が、同町郷土資料館で開かれている。芸能を披露したり神輿(みこし)を担いだりする民衆の生き生きとした表情が捉えられ、祭りの熱気を伝えている。6月30日まで。

 県指定無形民俗文化財の「高浜七年祭」は今年6月15~21日に行われる。450年以上の歴史があり、京都の祇園祭と同様、疫病を鎮める御霊会(ごりょうえ)の性質を持つ。

 約110枚を展示。境内に勢ぞろいした勇壮な曳山7基を写した1枚や、西山の神楽で獅子が手を合わせる女性の頭にかみつく姿、太鼓の奉納で飛び入り参加した町民が顔を赤らめながらばちを振るう様子など、若狭地域最大といわれる祭りのさまざまなシーンを捉えている。

 町民から寄贈された1995年の写真には、舞台上でお面を被り出し物を披露する、現在では見られない光景も紹介している。

 午前9時~午後5時。火曜休館。一般200円。

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