
実証実験として設置された電動キックボード(手前)と電動自転車=おおい町成海
2次交通の充実に向けおおい町は5月20日、電動モビリティシェアリングサービスの第3弾実証実験を始めた。これまで2回の実証を踏まえ、電動キックボード、電動自転車の設置場所を変更したり増やしたりした。12月25日まで検証し、本格運用へのニーズを探る。
町は電動キックボードを使ったシェアリングサービスの第1弾実証実験を2023年7月~24年2月に実施。第2弾では電動自転車を追加し、同5月~12月まで行った。本格運用にこぎつけたい考えだが、配置ポートの設置数や場所など、利便性を探るため、改めて実証実験が必要と判断した。
第1弾で利用は350回、第2弾は344回と一定の需要が見えた。年代別では20代が半数近くを占め、全体的に町外の観光客らの利用が目立った。第2弾では、キックボード3台、自転車10台を運用したが、同じ割合で利用があったことなどから今回は台数をほぼ逆転させ、キックボード10台、自転車4台とした。
配置ポートは宿泊客の利用が多かったホテルうみんぴあ、複合商業施設「SEE SEA PARK」などに加え、青戸ベイサイドヒルズ(犬見)、きのこの森(鹿野)の2カ所を追加。設置を取りやめたのも含め計5カ所から6カ所に増やした。
使用料の変更はなく、最初の10分は無料、その後10分ごとに100円。利用にはアプリのダウンロードが必要で、精算などはアプリから行う。24時間利用可能(青戸ベイサイドヒルズのみ午前10時~午後5時)で、乗り物はいずれの場所でも乗り捨て可能。ヘルメットの貸し出しもしている。
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