
カニの体のつくりの違いを楽しめる「カニ類展」=22日、若狭町の県海浜自然センター
カニの種類ごとに体のつくりの違いを楽しめる「カニ類展」が6月1日まで、福井県若狭町の県海浜自然センターで開かれている。甲羅や脚などに特徴を持つカニ30種類の標本と生体を展示している。
同センターと、県立大4年で生き物捕獲や観察などに取り組む遊狩漁部員の2人が協力して企画。同部員が海や川で捕獲するなどして集めたカニを展示した。
海藻を体につけて変装するイソクズガニやヨツハモガニ、爪に藻屑(もくず)のような毛が生えたモクズガニは標本と生体の両方で紹介。解説パネルもあり、イソクズガニやヨツハモガニについて、体の小ささからしばしば魚のエサになってしまうため、生存戦略としてデコレーティングという変装を行っていると説明している。
このほか「遊泳脚」と呼ばれる独特の形の脚を持つフタバベニツケガニや目の位置にメガネ模様がついたメガネカラッパなどのユニークなカニが標本で並び、訪れた人を楽しませている。
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