勇壮な舞を披露した「王の舞」=8日、若狭町気山の宇波西神社

 福井県若狭町気山の宇波西神社で4月8日、例大祭が営まれ、「王の舞」や「獅子舞」など国選択無形民俗文化財の神事芸能が奉納された。1年の豊漁豊作や平安を願い、美浜、若狭両町の氏子集落が持ち回りで担当する伝統行事。それぞれの衣装を身にまとった氏子らが勇壮に舞い、若狭路に春の訪れを告げた。

 今年の王の舞は美浜町金山地区が担当。美方高2年の生徒が初めて舞い手を務めた。

 午後1時過ぎ、大勢の見物客が見守る中、朱色の衣装に鳥かぶと、鼻高面を着けた舞い手らが登場。笛や太鼓の音に合わせ、しゃがみ込んだり、矛を力強く突き上げたりして約1時間、勇壮な舞を披露した。

 舞い手を倒すと豊漁になるとの言い伝えがあり、舞い手に近づこうとする観客と竹などの棒を持った警護役がぶつかり合うと、境内は一段と盛り上がった。舞を終えた生徒は「練習通りにできなかったところもあったけれど、舞う側になって初めて祭りの準備を知り、楽しかった」と笑顔を見せた。

 王の舞を初めて見た敦賀市の見物客は「子どもからお年寄りまで参加する何百年も続く神事に参加できて感激した」と話した。

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