発売20周年を迎えた「百伝ふ」通常版を手にする上田会長と生原酒(手前)=4日、小浜市一番町

 平成の名水百選に認定され、福井県小浜市一番町に湧き出ている地下水「雲城水(うんじょうすい)」で仕込んだ日本酒「百伝(ももつた)ふ」が今年、販売開始から20年を迎え地元住民グループが生原酒を記念販売している。100本限定で、市内の2店が取り扱っている。

 百伝ふは雲城水の良さを広く知ってもらおうと、地元の住民グループ「一番町振興会」が2006年からほぼ毎年企画してきた。当初は市内にあった酒造会社と共同で取り組んだが、廃業したため現在は小浜酒造(中井)が18年から受け継いでいる。

 雲城水は、一番町の船だまり横にある井戸から自噴し、多くの住民らがくみに訪れる。同市の滋賀県境に位置する百里ケ岳が源泉とされ、百年かかってこの地にたどり着くと伝わることなどから「百伝ふ」と命名した。

 百伝ふはすっきりとした味わいが特徴。普段は生原酒を雲城水で割ったものが通常版として市内外のスーパーなどに並んでいる。生原酒はアルコール度数が19度と通常版に比べ4度高く、販売は4、5年ぶりという。小浜酒造の代表取締役は「搾りたててでフレッシュ感がある。秋冬まで置いておくと角がとれて飲みやすくなるのでは」と話す。

 3月下旬には一番町会館に住民が集まり初搾りで乾杯し、20周年を祝った。同振興会の会長は「一番町のためにさらに皆さんと協力していきたい」と意気込みを述べた。

 生原酒は4合瓶(720ミリリットル)入りで、かぎ八津田商店(一番町)と中西酒店(城内1丁目)で販売されている。1500円。

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