
境内から勢いよく駆け出す走り子=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
境内から勢いよく駆け出す走り子=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
境内から勢いよく駆け出す走り子=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
お参りする走り子=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
走り子ら=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
境内から勢いよく駆け出す走り子=2日、おおい町名田庄納田終の加茂神社
福井県おおい町名田庄納田終の加茂神社で3月2日、春祭りの伝統行事「柴(しば)走り」が行われた。4人の「走り子」が柴の束を手に2班に分かれて競走。勝ち負けで秋祭りと来年の春祭りの当番の役回りを決めた。
同神社の谷川宮司によると、諸説あるが「柴走り」は600年以上前、京都・上賀茂神社の「競馬(くらべうま)」になぞらえ始まったという。秋と翌年春の祭りを担う各2人の当番が親戚らを「走り子」に指名。春祭りで2人ずつ競走し勝った方の当番はもちつき、負けた方はしめ縄づくりを担当する。
今年の走り子は秋祭りが老羅さんと下森さん、来年の春祭りが岩佐さんと中野さん。白じゅばんにわらじ履きの4人はおはらいを受けた後、境内へ。住民らが見守る中、裃(かみしも)姿の当番から束ねた柴を受け取り、勢いよく走り出した。二つの鳥居を駆け抜け国道162号を横切り、町指定天然記念物の杉まで、約100メートルを疾走。2本の杉の間に張られたしめ縄の間に柴の束を投げ入れゴールした。
秋祭りは下森さん、来年の春祭りは岩佐さんが勝ち、それぞれの当番の役回りが決まった。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)