若狭町の瓜生小と熊川小の児童を前にサプライズ登場し、ピアノを演奏するハラミちゃん=28日、同町瓜生小

 福井県若狭町瓜生小、熊川小が統合して4月7日に開校する「上中小」の校歌を、人気ユーチューバーでポップスピアニストの「ハラミちゃん」が作曲することになり28日、両校児童の前に本人がサプライズ登場して報告した。「未来に向かって胸を張って進めるような校歌にしたい」と意気込んだ。

 ハラミちゃんはユーチューブで演奏動画を配信しており、チャンネル登録者数は227万人(28日現在)。全国ツアーや日本武道館単独公演など積極的に音楽活動を展開しているほか、テレビ番組にも多数出演している。

 著名で話題性のある人物に校歌制作に携わってもらおうと、町が依頼した。作曲経験はあるが、校歌は初めてという。

 ハラミちゃんは、統合に向けた交流会として瓜生小体育館に集まった両校の全校児童約100人の前に登場。驚いた様子の子どもたちの前で3人組ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」の「ライラック」などを披露。児童のリクエスト曲も即興で演奏して盛り上げ、「4月から統合するけれど、みんななら一つになって頑張れる」と励ました。

 今回の交流で得たイメージを基に作曲するという。両校の代表の児童から「校歌楽しみにしています」などと伝えられ、花束を受け取り「控えめな子が多いと聞いていたので不安だったが、みんな手拍子で盛り上がってくれてうれしかった。校歌は一生残るものなので大切に作りたい」と力を込めた。

 作詞は、福井市中央公園をメイン会場にした野外音楽祭「ワンパークフェスティバル」の音楽顧問を務める「SOIL&“PIMP”SESSIONS」の社長さん(越前市出身)が手がける。ハラミちゃんと同様、町が依頼した。作詞に向け、2月中旬に瓜生、熊川両地区を巡ったという。

 校歌は4月7日の開校式で披露される。

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