福井県敦賀市と滋賀県高島市境にあり、昨冬はスタッフの人員不足で休業した「国境(くにざかい)高原スノーパーク」が今冬、運営会社とスキー場の名称を変更して2季ぶりに営業を再開する。1965年の開設以来、敦賀市のスキー教室が開かれるなど嶺南の愛好家に親しまれてきたスキー場が〝復活〟する。
65年に近江鉄道(滋賀)が国境スキー場として開設。2008年に兵庫県の会社に売却され、「女性も子どもも楽しめるスキー場」を打ち出して、名称も国境高原スノーパークに変更した。スキー場では72年から福井県スキー連盟の県スキー学校国境分校が常設校として活動し、インストラクターなどのスタッフは敦賀市スキー連盟が中心的に担ってきた。
2020年に東京の会社に譲渡され、新型コロナ禍の20~23年シーズンも営業を続けてきたが、昨季はスタッフの人員確保ができず、初めてシーズンを通して休業した。
今季も人手不足で営業断念も検討したが、地元高島市の会社「ホクレア」が新たな運営会社として名乗り出て、人員確保にもめどが立ったことから「Ohana Resort(オハナ リゾート)」に名称を変えて営業再開が決まった。
ホクレアの青谷社長は「敦賀をはじめ嶺南からも多くのお客さんに来ていただければ」と話している。積雪状況によるが、月内のオープンを目指して準備を進めている。詳細は公式サイトで確認できる。
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