福井県若狭町が本年度末に町制20周年を迎えるのを記念し、同町気山の洋菓子店「アルデーヌカナモリ」はこのほど、町産のレモンとウメを使った「若狭レモンケーキ」を開発し、販売を始めた。ほどよい酸味としっとりとした食感が特徴で、パティシエの金森さんは「若狭町の新土産として定着していけば」と期待している。
同店は1985年に創業し、国道27号沿いに店を構える。ウメ以外も栽培して収入を安定させるとともに、町の新たな特産にしようと、ウメ農家の小林さんが今季から出荷を始めたレモンを使った20周年記念商品の開発について町から委託を受け、8月から試作を開始。今月1日から販売を始めた。
レモンは削った皮や果汁を生地に混ぜ込み、さわやかな酸味とほのかな苦みが楽しめる。ウメは酸味が控えめな品種「福太夫」を使用。丁寧に炊き上げてジャムにし、ケーキの中に閉じ込めている。
金森さんは「紅茶に合うので、ティータイムにお薦め」と話す。町産業振興課の担当者は「若狭町を代表する新たな商品となれば」と願った。
若狭レモンケーキは5個入りで税込み1900円。店舗のほか、オンラインショップでも購入できる。町のふるさと納税の返礼品にもなる予定。問い合わせはアルデーヌカナモリ=電話0770(45)1171。
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