
今年で見納めとなる常高寺のハナショウブ園=11日、小浜市浅間
福井県小浜市浅間の名刹(めいさつ)・常高寺で約20種1500株のハナショウブが見頃を迎えた。20年にわたり初夏の風物詩として参拝者の目を楽しませてきたが、管理してきた元住職の高齢化で一般公開は今年が最後。紫や白など色鮮やかな花々が競うように境内を彩っている。見頃は今週末ごろまで。
参拝者に憩いの空間をと、元住職の澤口さんが兵庫県や滋賀県の植物園で株を買い集め、1990年ごろからハナショウブ園の整備を開始。2006年に一般公開を始め毎年、美しい花を咲かせてきた。草刈りや植え替えなど管理作業が体力的に厳しくなったため、今年限りで公開を終えることを決めた。
今年は咲き始めが例年より早く、参拝者は日差しを浴びて咲き誇るピンクや黄色の花に足を止めて眺めたり、写真に収めたりしていた。ハナショウブ園との別れを惜しむようにゆっくりと散策する人も見られた。
デイサービスで毎年訪れている東さんは「毎年楽しみにしていて幸せな時間だった。ありがとうございました」と感慨深げ。澤口さんは「嶺南のハナショウブを珍しがって大勢の人が訪れてくれた。整備からの約35年間に悔いはない。最後の花をゆっくり見てもらえたら」と話していた。同寺では「人が集まる場所であり続けてほしい」と、別の形で境内を活用していくという。拝観時間は午前9時~午後5時。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)



































