子供歌舞伎で見事な舞を見せる児童=3日、美浜町早瀬

 福井県美浜町早瀬に170年近く伝わる町指定無形民俗文化財「子供歌舞伎」が5月3日、区内の日吉神社と瑞林寺で奉納された。きらびやかな衣装をまとった男児4人が山車の上で堂々と舞を披露した。

 子供歌舞伎は住民でつくる保存会が中心となって受け継いでいる。保存会によると、区内で流行したコレラを鎮めるために瑞林寺の和光和尚が奨励し、1857年に始まったという。

 勇壮な奉納太鼓の後、美浜西小児童が3人ずつ舞台に上がり、祝いの舞とされる「三番叟(さんばそう)」を舞った。

 瑞林寺での奉納の際には小雨交じりで時折、強風の吹き付ける悪天候となったが、三味線などの音に合わせきびきびと舞った。金色の扇を手に引き締まった表情で見えを切ると、観衆からおひねりが投げ込まれた。

 大役を果たした美浜西小5年の児童は「振りを間違えずいい感じで舞えた」と胸をなで下ろしていた。区長は「区民が楽しんでくれている。子供不足の課題はあるが長く続けていきたい」と話していた。

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