
福井県小浜市城内1丁目の小浜神社の例祭「お城祭り」が5月2日、開幕した。県指定無形民俗文化財の「雲浜獅子」や大太鼓が地区内を巡行し、勇壮な獅子舞とともに笛や太鼓の音が響き渡った。地区内はにぎやかな熱気に包まれ、汗をかきながら舞う演者を多くの見物客が見守った。最終日の3日は地区内を巡行するほか、小浜神社への宮入りなどを行った。
雲浜獅子は、1634年に小浜藩主・酒井忠勝が川越藩主から小浜へ国替えになった際、獅子の舞方も連れてきたことが始まりとされる。老若2頭の雄獅子が1頭の雌獅子を巡って争う物語を表現している。祭りでは一番町区が舞を、城内、雲浜、山手の3区が大太鼓を披露する。
一番町区では、介護事業所「あゆみ」などがある雲浜地区のほか、まちの駅・旭座などの小浜地区を巡り舞を披露した。青と赤の布に身を包んだ演者たちが力強い足取りで町内を練り歩いた。雲浜、山手、城内の3区の大太鼓も雲浜地区を巡った。
同事業所前では市民ら約30人の前で子どもたちが舞を披露。演者は「暑くて汗だくだくだったけれど、喜んでいる姿を見られて、とても元気をもらえました」と、おでこにかつらの後を残し達成感を漂わせた。
まちの駅・旭座では、大人の舞方が登場し、勇壮な動きで観衆の目を引いた。多くの見物人が訪れ、拍手をしたり、スマートフォンで伝統の舞を収めたりしていた。毎年見物しているという観光客は「雲浜獅子は格が違う。所作一つ一つが上手」と見つめていた。
舞方を務めた子どもたちは「頭と腕を同時にふらないといけないのが大変。練習と違って神社や町並みなど景色が変わるからやっていて楽しかった」と笑顔をみせた。雲浜獅子保存会の会長は「400年近く続く伝統を今でも維持できているのがうれしい。これからもどんな形であれ続けていってほしい」と話した。
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