三十三間山の山頂を目指す登山客=29日、若狭町倉見

 福井県若狭町の滋賀県境にある三十三間山(842メートル)の山開き式が4月29日、同町倉見の登山道入り口で開かれた。家族や友人と訪れた登山客が山頂を軽快に目指した。

 式は若狭三方五湖観光協会が主催。竹越聡会長や渡辺英朗町長が参列して神事が営まれ、シーズン中の安全を祈願した。渡辺町長は「若狭町の自然を満喫し、大切にする観光を皆さまとさらに進めていきたい」と祝辞を述べた。環境影響評価(アセスメント)の手続き中の三十三間山風力発電事業(仮称)の実施に反対を表明していることにも触れ、「今日は皆さまと調査が進む山頂に登り、現状を確認する」と述べた。

 山頂手前の広場からは若狭湾や三方五湖、青葉山が一望できる。神事後は約60人が頂上へ歩を進めた。友人2人と訪れた登山客は「5年ぶりに登る。地元の自然を感じながら体力増進につなげたい」と話した。

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