
日露戦争中に佐久間艇長が着用していた海軍軍服などが展示されている企画展=15日、敦賀市立博物館
福井県若狭町出身の旧海軍大尉、佐久間勉艇長をテーマにした企画展「佐久間艇長~沈黙の海に希望をのこす」が敦賀市立博物館で開かれている。佐久間艇長が家族や恩師に宛てた手紙、日露戦争中に着用した軍服など43点の資料を展示。努力家で家族を愛した人間性を浮かび上がらせる内容となっている。8月16日まで。
若狭町北前川生まれの佐久間艇長は明治末期、潜水艇の試験航海中に遭難し、絶望的な状況で冷静沈着な遺書を残したことで知られる。企画展では、佐久間記念交流会館(若狭町)や、2024年に発足した「軍神佐久間艇長顕彰会」(同)の所蔵資料を並べた。
海軍兵学校を目指して浪人したときに父親に送ったはがきでは、浪人を許してくれた家族への感謝と勉強への意欲がつづられている。佐久間艇長にとって初陣となった日露戦争の旅順港閉塞(へいそく)作戦では、自ら危険な任務に志願したものの選ばれなかったことが、恩師へ宛てた手紙に記されている。
日露戦争中に中尉となった佐久間が着用した海軍軍服は目玉資料の一つ。敦賀市立博物館によると、日露戦争を経験した海軍軍人の制服は極めて貴重な資料という。坂東佳子学芸員は「軍人として寡黙で冷静な人物だったと評判の佐久間艇長だが、人間らしい側面も知ってもらえれば」と話していた。
入館料300円(高校生以下無料)。8月16日午後1時半から、元滋賀県立長浜高校長で軍神佐久間艇長顕彰会役員の松井善和さんが博物館で記念講演を行う。
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