優雅な動きで奉納された王の舞=4日、美浜町宮代の彌美神社

 福井県美浜町宮代の彌美(みみ)神社で5月4日、例大祭の2日目が営まれ、県無形民俗文化財に指定されている「王の舞」が奉納された。地元住民や写真愛好家ら観客が見守る中、鮮やかな朱色の衣装を身にまとった舞手が美しく演じ、五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 同神社の例大祭は千年以上の歴史があるとされ、優美な動きが特徴の王の舞は「女形」とも呼ばれている。

 「オノマイサン」と呼ばれる舞手は、同町麻生の大学職員が務めた。鳳凰を模した冠、鼻高面をつけて登場し、長さ約2メートルの鉾(ほこ)を頭上に振りかざしたり、ゆっくりと腰を落としてすり足で動いたりと、しなやかに動きを繰り返した。

 近年は舞の担い手が不足し、大学職員は今回で3回目の奉納となった。舞を終えた大学職員は「王の舞は戦時中も続き唯一、新型コロナ禍の時に途切れたのみ。地区の伝統を絶やしたくない」と力を込めた。

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