竹林から竹を運び出す児童=7日、小浜市神宮寺

 来年3月2日に行われる福井県小浜市の伝統行事「お水送り」で大たいまつなどに使う竹を準備する「竹起こし」が12月7日、同市の若狭神宮寺裏山の竹林で行われた。地元住民や小浜美郷小児童ら計約80人が協力して竹を切り、竹林から運び出した。

 同校6年生24人のほか、うのせ講・お水送り保存会、神宮寺壮年会のメンバーらが参加した。竹をチェーンソーで切ったり、根元を土から掘り起こし、ひもで引っ張ったりして竹を倒し運び出した。児童も地中の根をおので切断する作業などに汗を流した。この日は同寺からクライマックスの「送水神事」が行われる鵜(う)の瀬までの行列で使う大たいまつ用の7メートルの竹など約40本をそろえた。

 児童は今後、大たいまつ作りなども行い、本番の行列にも参加する予定。児童は「お水送りにもたくさんの準備や人が関わっていることが分かった。本番はみんなで最高の思い出にしたい」と話した。

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