
審査員や作者が作品を解説した美浜美術展のギャラリートーク=24日、美浜町生涯学習センターなびあす
現代美術の全国公募展「第36回美浜美術展」(美浜町、町教委、福井新聞社、関西電力主催)の展覧会が11月24日、町生涯学習センターなびあすで始まった。初日は画家の安達博文さん=富山県=ら審査員3人と作者が作品を解説するギャラリートークが開かれた。
応募のあった215点から選ばれた入賞5点と入選45点を12月5日まで展示している。県内からは31点の応募があり、入賞1点、入選4点が選ばれた。
ギャラリートークでは、安達さんと、ともに審査員を務めた美術評論家の天野一夫さん=埼玉県、出原均さん=群馬県=が作品の前で講評した。大賞の「何想う?」は、ネットに入ったトマトの写真をリトグラフでおこし、コピー機にかけて水色やオレンジ色などに彩色した作品。安達さんは「色彩や形、構図が本当にいいセンスで、少しフェイントをかけながらも本人の伝えたいことが分かる作品。色彩対比をストレートにつけていない点も良い」と評価点を語った。
FBC賞の作品は「大地に根ざして、平和への一歩をうたう」でモデルにした市内の木について、「木の裏側を見ると、コブがたくさんあり、自分が何かメッセージを受けているように感じて描いてみようと思った」と説明した。ギャラリートークの前には表彰式が行われ、入賞者に賞状と副賞が贈呈された。
会場を訪れた来場者は、作者の感性が光る力作をじっくりと鑑賞していた。来年1月16~25日には、福井市の県立美術館でも展示する。
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