
重さ2キロに育った敦賀ふぐ
いけすから漁船に敦賀ふぐを水揚げする山川さん=17日、敦賀市手
重さ2キロに育った敦賀ふぐ
福井県内最大の養殖トラフグ産地、敦賀市西浦地区で「敦賀ふぐ」の出荷が最盛期を迎えている。出荷量は猛暑で不振となった昨シーズンから一転して、約6~7万匹まで回復する見込み。12月17日は地元漁師が丸々と大きくなった70匹を次々と水揚げしていった。出荷先は関西方面が中心で、来年3月ごろまで続けられる。
西浦地区では市海水養魚協会に加盟する7軒が敦賀ふぐを育てている。養殖ふぐ生産地では国内で最北限に当たり、海水温が低く成長は遅いものの身が引き締まっているのが特長。関西を中心に敦賀市内や福井市方面に出荷されている。
昨シーズンは夏の猛暑で海水温が上昇。フグの病気もあり、出荷量は例年の半分以下となる約2万5千匹にとどまった。漁師の山川さんによると、今季は入念に対策したほか、11月に入って海水温が下がったことで白子が大きくなり、例年より成長した。山川さんのいけすでは1年半かけて体長40~45センチ、重さは平均1・4キロになった。1万匹のうち1%が重さ2キロ以上の大物だという。
17日の水揚げ作業では、小さないけすを漁船で引っ張り敦賀市手の漁港に移動し、大きく育ったふぐをたも網でトラックの水槽に積み込んでいった。市内の飲食店に出荷された。今後、多い日では1日2500匹程度出荷する日もあるという。山川さんは「敦賀の海の幸を多くの人に味わってもらいたい。市場価値の高い2キロ以上の大物を増やして、敦賀ふぐのブランド化をさらに進めたい」と意気込みを話した。
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