大太鼓を載せた丸木舟や神輿を引いて地区を巡行する児童ら=20日、おおい町大島

 福井県おおい町大島の島山神社の秋季例大祭が10月20日、大島地区で営まれた。地元の大島小児童と住民が力を合わせ、地区伝統の丸木舟と神輿(みこし)を引っ張りながら練り歩き、大漁などを願った。

 五穀豊穣(ほうじょう)や大漁を祈願する例大祭は約40年前から毎年行われている。この日は児童約30人と地元壮年会や漁業関係者ら100人以上が参加した。

 午前9時半ごろ、児童と大人で大太鼓を載せた丸木舟と、神輿を綱で引いて同神社を出発。丸木舟の上には6年生が乗り、かねと大太鼓の音を響かせながら地区内を巡行した。漁船に神輿を積んで海を渡るなどして地区内7集落を回り、児童による大太鼓と小太鼓の演奏が奉納された。

 丸木舟の上で大太鼓を打ち鳴らした6年生の児童は「かねと掛け声に合わせてリズム良くたたけた」話していた。

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