収穫シーズンを迎えた特産の「若狭マツタケ」=14日、おおい町名田庄三重

 福井県おおい町名田庄地区の特産品「若狭マツタケ」の収穫が始まった。長引いた残暑の影響が心配されたが、順調に生育し品質も上々。地区内のスーパーでは10月14日、“初物”が店頭に並んだ。同店では11月中旬までの入荷を見込んでいる。

 若狭マツタケは、身の締まりや香り高さに特徴がある。上質さは国内最高級といわれる京都府の「丹波マツタケ」にも肩を並べるという。

 同町名田庄三重のスーパー「カネイチ」では例年並みの10月13日に入荷が始まり、親指サイズから最大11センチほどのマツタケを入手した。朝晩の冷え込みで生育が進んだとみられ、今のところ虫食いも少ないため軸がしっかりし、身が締まっているという。

 昨年は入荷が例年より少し遅れたものの例年以上の約20キロが持ち込まれた。入荷量は今後の気温などに左右されるが、店員の田中さんは「出だしは良い。今後、マツタケがたくさん採れることに期待したい」と話す。

 お薦めの食べ方は定番の土瓶蒸しやマツタケご飯を挙げ、「だし汁に乗った香りと風味で名田庄の自然の幸を堪能してもらいたい」と話している。

 地区内では田中さんの兄が営む日本料理店「崇(すう)」でマツタケ料理が提供される。

 カネイチでは、100グラム3千~1万5千円で販売している。在庫状況は同店=電話0770(67)2220。

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