• 大正から昭和期の若狭地域を写した古写真と関連資料を並べた企画展=15日、小浜市の県立若狭歴史博物館
  • 昭和初期に撮影されたサバの巾着網漁船(県立若狭歴史博物館提供)
  • 1930年撮影とみられる若狭塗製造工場の職人たち(県立若狭歴史博物館提供)
  • 井田米蔵氏の肖像写真(県立若狭歴史博物館提供)
大正から昭和期の若狭地域を写した古写真と関連資料を並べた企画展=15日、小浜市の県立若狭歴史博物館

 福井県小浜市の県立若狭歴史博物館で企画展「ちょっとむかしのくらし展 古写真に写された若狭の人々と民俗」(福井新聞社後援)が開かれている。近代の若狭地域を撮影した「井田家旧蔵古写真」の中から農業や漁業、伝統産業に関連した写真と、写っている農具など合わせて101点の資料を並べ、大正期から昭和初期の若狭地域の暮らしぶりを伝えている。3月15日まで。

 古写真は同市内で写真店を営んでいた井田家が明治末期から昭和30年代にかけて撮影し、多くは井田米蔵氏(1887~1968)が残した。2023年にガラス乾板約2300枚とフィルム約1600枚が親族から同館に寄贈され、県教委を中心に現在調査が進められている。

 企画展は調査に合わせ住民らへの情報発信や、昭和元年から起算して今年で満100年になることもあり開催した。

 展示写真34点のうち10点が初出展。農業関連では大勢が協力して稲刈りを行う様子や、牛に犂(すき)を引かせて田起こしする写真が並び、実物の犂をはじめとする農具なども紹介。漁業では男たちが定置網を引き上げる姿や小浜市田烏で始まった巾着網漁業の写真が、漁で使われていた船の模型と共に展示されている。

 伝統産業では昭和初期の若狭和紙、若狭塗、若狭めのう細工に関する写真が目を引く。工房で大勢の職人が作業を進める様子が写っており、当時の活況がうかがえる。

 同館担当者は「古写真は当時の様子が分かる貴重な資料。昔の暮らしを知ってもらういい機会になれば」と話した。

 午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。観覧料は一般310円、高校生以下、満70歳以上は無料。

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