• 集落の入り口に掲げられた長さ約12メートルの綱=6日、小浜市飯盛
  • 綱の片方に竜の頭を作る住民
集落の入り口に掲げられた長さ約12メートルの綱=6日、小浜市飯盛

 福井県小浜市飯盛の法海(のりかい)区で1月6日、新年の伝統行事「六日講」が行われた。住民がわらを編んで作った長さ約12メートルの“竜”が集落の入り口に掲げられ、1年の幸福を願った。

 六日講は数百年の歴史を持つとされ、市無形民俗文化財に指定されている。竜のような綱は「勧請(かんじょう)の綱」と呼ばれ、集落で人が亡くなるなどの不幸があった際に切り落とす。

 この日は男衆15人ほどが法海集落センターに集合し、作業に励んだ。3人がそれぞれわらの束を持ち、「せーの、よいしょ」の掛け声で強くねじり合わせ、綱を伸ばしていった。片方の端にはわらで作った角などを取り付け、竜の頭を作った。

 近くの飯盛寺の住職が祈りをささげ、男衆が集落の入り口に運び出し、高さ約5メートルの位置に道路をまたぐように綱を掲げた。頭部を今年の恵方の南南東に向け、ツタなどの装飾品や「七難即滅 七福即生」などと書かれた勧請板を取り付けて完成させた。最後に区内の阿弥陀堂で五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 吉村区長は「今年も区民の協力もあって立派な綱ができた。皆さんが健康に1年を過ごすことができたら」と話した。

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