
全4巻が刊行された高浜町史=5日、高浜町郷土資料館
福井県高浜町教委は編さんを進めていた「高浜町史」の「資料編 埋蔵文化財」を刊行した。「資料編 絵図・書画・絵葉書(はがき)・古写真」「資料編 古文書」「現代編」に続く発刊で、町史全4巻が完成した。同教委は「文化や歴史を再認識し、町の魅力を後世に語り継いでいければ」と話している。
「資料編 埋蔵文化財」は10月末に刊行され、主に古墳を紹介した。同町小和田の前方後円墳「二子山(ふたごやま)3号墳」については、「高浜町文化財調査報告第1集 二子山3号墳」(1990年刊行)に記された内容の完全版として位置付け詳報を記した。遺物や石室など約150枚の関連写真、図面を新たに掲載し、調査成果として同3号墳の横穴式石室は九州から伝わったもので、若狭と九州の両地域が同族・同盟関係だったのではと推察した。
町史の編さんは1985年の刊行から30年がたった「高浜町誌」を補完する目的で17年に編さん委員会が立ち上がった。
19年に「絵図・書画・絵葉書・古写真」、20年に「古文書」、22年に「現代編」をそれぞれ発刊。町誌刊行後の14年度までの出来事などや、未掲載資料を載せ内容を充実させた。
各A4判。300部作った。1部2500円で、町郷土資料館で購入できる。問い合わせは町郷土資料館=電話0770(72)5270。
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