ポーランド産のカップなど海外産品が並ぶリニューアル5周年イベント=1日、敦賀市資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」

 大正から昭和初期にかけて福井県敦賀に上陸したポーランド孤児やユダヤ難民の歴史を伝える敦賀市資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」のリニューアル開館5周年イベントが11月1日、始まった。リトアニアやポーランドなどゆかりの国の産品販売や海外音楽家によるクラシックコンサートがあり、家族連れらでにぎわった。

 販売ブースでは、広大な自然が広がるリトアニア産のハーブティーや蜂蜜酒、冬の寒さが厳しいポーランド産の高い保温性を持つつぼ型のカップなどがずらり。来館者は、物珍しそうな様子で品定めしていた。

 2日は、フィンランドの伝統装飾品「ヒンメリ」作り(参加費500円)など海外文化を体験できるワークショップが開かれた。3日午後2時からは、ナチスによるユダヤ人虐殺の歴史を調べ、著書などで伝えてきたノンフィクション作家野村路子さん(埼玉県)の講演会があった。

 ムゼウムは2020年11月3日、旧館から北西へ約150メートル離れた現在地で開館した。

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