C58を清掃するボランティア=29日、敦賀市本町2丁目の本町第3公園

 「機関車公園」「汽車公園」の愛称で親しまれている福井県敦賀市本町2丁目の本町第3公園で11月29日、展示している蒸気機関車「C58」の清掃活動が行われた。ボランティアらが黒い車体についた汚れを落とし、油を塗ってピカピカに仕上げた。

 市や商工会議所、市民団体などでつくる「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会が2012年から実施している。例年9月に一般参加を募って行う清掃が雨で2年連続中止となっていた。2年ぶりに車体を磨こうと、実行委員2人と滋賀と兵庫の鉄道保存会員2人が助っ人として作業に当たった。

 参加者はブラシやほうきで車体にたまった汚れを落としたり、車両周辺の草取りをしたりと黙々と作業。つやを出して水をはじく「油拭き」も行い、見栄えの良い車体がよみがえった。実行委の奥瀬浩之会長は「鉄道と港のまちの象徴の一つとして、これからも大切に守り続けたい」と話していた。

 「C58」は「シゴハチ」の愛称で親しまれた。公園に展示されている車両は1940年製で、71年までJR小浜線で活躍した。

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