大賞に選ばれた野崎さんの「何想う?」

 現代美術の全国公募展「第36回美浜美術展」(福井県美浜町、町教委、福井新聞社、関西電力主催)の審査会が10月12日、同町北西郷公民館で開かれた。大賞に野崎緑さん(愛知県)の「何想う?」、県知事賞には袴着淳一さん(福岡県)の「令和神奈川沖浪裏No1」が選ばれた。

 地域文化の振興を目的に1987年から開かれ、質の高い公募展として定着している。絵画など平面作品を対象とし、今年は全国から215点、うち県内から31点の応募があった。

 審査員は画家の安達博文さん、金沢美術工芸大客員教授の天野一夫さん、美術評論家の出原均さんが務め、大賞、県知事賞など入賞5点と入選45点を選んだ。安達さんは大賞作について「網のようなもので覆われている中身が一見すると分からないが、近づいてみると鳥のように見え、作者のメッセージ性を感じる。色彩の対比も巧みでセンスがある」と評価した。

 入賞、入選作品は11月24日~12月5日に美浜町生涯学習センターなびあす、来年1月16~25日に福井市の県立美術館で展示する。表彰式は11月24日、なびあすで行う。

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