• 真剣な表情で舞の稽古に励む子どもたち=3日夜、小浜市池田の池田会館
  • 中名田地区から遠敷祭りに参加し、稽古に励む石橋さん=3日夜、小浜市検見坂の検見坂会館
真剣な表情で舞の稽古に励む子どもたち=3日夜、小浜市池田の池田会館

 「若狭一の宮」として知られる福井県小浜市の若狭彦神社(竜前)と若狭姫神社(遠敷)の秋の例祭「遠敷祭り」が10月11、12の両日行われる。住民らが迫力ある大太鼓や美しい神楽を披露し、まちを活気づける。本番を間近に控え、住民たちの稽古にも熱がこもり、追い込みに入っている。

 五穀豊穣(ほうじょう)などを願う祭りで、地区内を巡行するほか両神社で神楽や大太鼓を奉納する。大太鼓は二つの保存会が毎年交代で行っており、今年は遠敷1~6丁目の住民でつくる遠敷大太鼓保存会が担当。神楽は検見坂、池田両区の住人でつくる「検見坂・池田神楽保存会」が隔年で奉納している。

 神楽保存会は9月から検見坂会館と池田会館で稽古を続けてきた。

 検見坂会館では音の強弱などを意識して太鼓をたたく子どもや、真剣な表情で笛を吹く大人の姿が見られ、にぎやかなお囃子(はやし)を周囲に響かせた。池田会館では女の子が担う「稚児舞」の稽古を実施。今年は地元の小学生4人が舞手を務める。3日夜は本番の衣装を着たこどもたちが笛や太鼓の音に合わせ、鈴や扇を手にゆったりと舞った。「緊張するけど見た人に『すごい』と思ってもらえるような舞を披露したい」と意気込む。

 11日は若狭彦神社で午前8時半に大太鼓、同10時20分に神楽を奉納する。12日は若狭姫神社で午前10時50分に神楽、午後2時に大太鼓が奉納される。

 また11日は午後6時ごろから若狭姫神社の千年杉がライトアップされ大太鼓、神楽の披露もある。

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