ポイント配布対象が拡大したハピポへの参加を呼びかける町職員=若狭町役場

 健康活動でポイントを獲得し、自分だけでなく社会貢献などにも活用できる福井県若狭町の「SDGsみんなdeハッピー健康ポイント(愛称・ハピポ)」のポイント配布対象活動に、福祉、歴史・文化、環境活動、交通の4分野が新たに加わった。町担当者は「幅広い世代がハピポへの関心を高め、地域の社会活動に参加するきっかけにしてほしい」と期待している。

 健康への関心を高め習慣づけてもらおうと、町やわかさ東商工会、町スポーツ推進委員会、町食生活改善推進協議会などでつくる「町デジタルポイント推進協議会」が昨年度から実施。本年度事業は5月17日から始まり、8月末現在で997人が参加、累計56万3428ポイントが獲得された。

 事業には町在住や在勤、在学者が町公式ライン「若狭町役場」を登録して参加できる。ポイントが獲得できる活動は、認知症カフェや町パレア若狭の音楽ホールイベント、三方五湖や海岸の一斉清掃、運転者講習会など町主催や共催イベント。参加者は会場にあるQRコードを読み取ると、1イベント1回限りで50ポイントがもらえる。

 ポイントは、1ポイント=1円で換算。使い道は3通りで、「自分のために」では町内の飲食店やスーパー、ガソリンスタンドなど138店舗で使用できる。「子どもたちのために」では、集まったポイントに応じて町内の保育園に絵本やおもちゃが贈呈される。「地域のために」は集落を指定してポイントを使用し、合計ポイントに応じて助成金が交付される。9月中は、健康活動への付与ポイントが2倍になるキャンペーンを実施している。

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