若狭塗箸の研ぎ出しを体験するインフルエンサー=18日、小浜市食文化館

 台湾や香港のインフルエンサーらが、9月17日から2泊3日の日程で嶺南6市町の観光地などを巡った。若狭湾観光連盟の企画で、自然や食、伝統工芸の体験など嶺南の魅力を体感してもらい、交流サイト(SNS)などへの発信につなげる。

 嶺南地域へのインバウンド(訪日客)の誘客促進を図ろうと、ブロガーや雑誌のライター3人を招いた。今後京都に滞在する外国人をターゲットに、チラシの作成や旅行会社へ売り込むツアープランづくりにも生かす。

 一行は17日におおい町の若州一滴文庫や若狭町の熊川宿などを巡り、小浜市内で宿泊。18日は市食文化館で若狭塗箸の研ぎ出しを体験した。スタッフの指導を受けながら、真剣な表情で取り組み、手元を撮影する姿も見られた。若狭町の県年稿(ねんこう)博物館なども見学した。19日は美浜町でサイクリングをするほか、敦賀市の気比神宮などを見学する予定。

 台湾で「日本旅人塾」と題したブログなどを運営するMegumiさんは「台湾人は五感を大事にしている。嶺南の食べ物はおいしいし、歴史的な町並みや自然は五感を刺激してくれる」と話した。

 同連盟は23日から4日間、台湾の別のインフルエンサーを招く。

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